Welcome
本研究室は,2024年4月に発足した新しい研究室です。本研究室では,主に(チオフェン/フェニレン)コオリゴマー(TPCO)と呼ばれる有機半導体分子を用いてバルク・マイクロ・ナノ結晶の作製とその光学特性の評価を行っています。
研究内容
現在は主に,下記の研究テーマに取り組んでいます。
1. TPCOバルク結晶を用いた励起子-光子-分子振動の結合状態に基づくレーザー発振特性に関する研究
2. TPCOバルク・マイクロ・ナノ結晶における励起子ポラリトンに関する研究
3. TPCO分子を用いた結晶多形の作製とその特性評価に関する研究
4. 新規作製手法を用いたTPCOナノ結晶の作製とその特性評価
5. TPCOナノ結晶を用いた塗布型有機ELデバイスに関する研究
教育指導方針, 求める学生像
私は,松本先生と太田先生と共同で研究室運営を行っています。研究テーマは教員によって異なるため,配属後は指導教員のもとで研究を行うことになります。私は,研究室に配属された学生に対して,勉強会や実験を通して教育・研究指導を行います。私もできるだけ丁寧な指導を心掛けますが,学生には,「自ら考え,行動する」ことを意識してほしいと考えています。実験・研究を行うにあたり,教員の指示に従うだけでなく,自分の意見を提案するなど,双方向対話型の関係を希望します。
知能ロボット・工学・物理分野の学生として適切な能力を身に付け,社会で活躍してもらうために,私は,有機/無機半導体をテーマにした教育・研究活動を通して,学生の皆さんの能力向上・発展に貢献したいと考えています。
以下に,研究活動を行ううえで心掛けてほしいこと,身に付けてほしいことを記載します。
○自ら考え,行動すること
⇒これは,上述した通りです。
○「なぜ?」に答えられるようにすること
⇒研究に限ったことではありませんが,教科書に書かれていることや実験で得られた結果が「なぜそうなっているのか」をよく考えてほしいと思います。何か発言したことに対して「なぜ?」と質問をしたとき,ある程度の人は,何らかの答えを返してくれます。しかし,その答えに対してもう一度「なぜ?」と問われると,回答率は一気に下がってしまいます。自分のなかで深く掘り下げて考える癖をつけてほしいと思っています。そうすることで,プレゼンテーションや卒業・修士論文等の質が向上します。
○自分で調べ,自分の言葉で表現・発言する
⇒勉強会や実験を行うなかで,課題を出します。その課題に対する答えを自分で考え,口頭で説明してもらいます。その際,自分の言葉で,研究室メンバー全員にわかるように説明をしてください。自分のなかで咀嚼して表現をするという経験を重ねることで,理解力の向上に繋がります。それと同時に,人に説明をすることで,理解が不足している部分が明らかになります。
○材料(有機半導体,無機半導体)とその物性評価
⇒ 当研究室では主に,有機半導体を研究のターゲットとしています。研究を行ううえで最低限必要な知識は,少人数で行う勉強会で身に付けてもらえるよう配慮したいと考えています。「有機半導体」という題材を通して物質科学の基礎を学ぶとともに,有機ELデバイス等の応用研究についても学んでください。
有機半導体に興味のある方は,一度メールをください。研究室で直接お会いし,話をしましょう。
大学院生募集
下記のサイトを参考にしてください。